ドローン国家資格 一等無人航空機操縦士/二等無人航空機操縦士 学科試験対策

6.3 機体の種類に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案 飛行機

飛行機

(1) 飛行機の運航の特徴

 滑走により離着陸する飛行機は、回転翼航空機よりも広い離着陸エリアが必要である。また回転翼航空機と比べて、飛行中の最小旋回半径が大きくなることが特徴である。
 飛行機の運航は、離陸、着陸共に、向い風を受ける方向から行う。横風の場合でもできるだけ向かい風方向で行うが操縦の難易度は高くなる。追い風の離着陸は失速のおそれがあるので行わない。回転翼航空機と違いホバリング(空中停止)はできない。上空待機を行う場合はサークルを描くように旋回飛行を行う。着陸は失速しない程度に速度を下げて行うため、高度なエレベーター操作が必要となる。

(2)使用機体と飛行計画を元にしたリスク軽減策の検討要素の例〔一等〕

 飛行機の飛行計画においては気象、経路、緊急着陸地点の確保が重要である。離着陸においては向かい風で行うため風向の予測と風向に適した滑走路の確保が必要となる。

 また地上風速だけでなく上空の風速の確認(アプリ等)も重要である。地上経路設定においては過度な上昇角度、過度に旋回半径が小さくならないようにする。緊急着陸は滑空により行うので広範囲のエリアが必要となる。

 リスク低減策の例として以上のような点が挙げられるが、飛行計画が正しく設定されているか、複数人で確認を行う運航者の体制も重要である。

(3)リスク軽減策を踏まえた運航の計画の立案の例〔一等〕

 飛行機において、リスク軽減策を踏まえた運航計画の立案の際に留意すべき要素の例として、以下の項目が挙げられる。

1) 離陸及び着陸

⚫ 離着陸地点は操縦者及び補助者と 20m 以上離れることを推奨する。取扱説明書等に、推奨距離が記載されている場合は、その指示に従う。
⚫ 離着陸地点は滑走範囲も考慮して周囲の物件から 30m以上離すことができる場所を選定する。距離が確保できない場合は、補助者を配置するなどの安全対策を講じる。
⚫ 離陸後は失速しない適度な速度と角度を保って上昇する。着陸は失速しない程度の低速度で滑走路に確実に進入させ、安全に接地させる。

2) 飛行

⚫ 上昇させる場合は、取扱説明書等で指定された上昇角度以内で飛行させる。
⚫ 旋回させる場合は、取扱説明書等で指定された最大バンク角以内で飛行させる。
⚫ 降下させる場合は、取扱説明書等で指定された降下速度以内で飛行させる。
⚫ 飛行中断に備え、飛行経路上又はその近傍に緊急着陸地点を事前に選定する。第三者の立入りを制限できる場所の選定又は補助者の配置を検討する。