(2)バッテリーの種類と特徴
1) リチウムポリマーバッテリーの特徴
リチウムポリマーバッテリーはゲル状のポリマー電解質を採用したバッテリーであり、多くの無人航空機に使用されている。
リチウムポリマーバッテリーには、エネルギー密度が高い、電圧が高い、自己放電が少ない、メモリ効果(継ぎ足し充電などで浅い充放電を行った場合に見かけの放電容量が減少する現象)が小さい、電
解質が可燃物である等の特徴がある。
満充電のリチウムポリマーバッテリーを使用し無人航空機を急上昇させた場合、直後にバッテリー残量が減った様に見えることがある。これはバッテリーから大きな電流が流れたことで一時的な電圧低下が生じたことによるものである。
2) リチウムポリマーバッテリーの取り扱い上の注意点
リチウムポリマーバッテリーの取り扱い上の注意点として以下のものが挙げられる。
⚫ 充電器は満充電になると充電を停止するが、過充電となる場合がある。
⚫ 過放電や過充電を行うと、急速に劣化が進み、寿命が短くなる。
⚫ 過放電や過充電の状態では、通常利用時よりも多くのガスがバッテリー内部に発生し、バッテ
リーを膨らませる原因となる。
⚫ バッテリーが強い衝撃を受けた場合、発火する可能性がある。
⚫ バッテリーが短絡した場合、発火する可能性がある。
3) 複数のセルで構成されたリチウムポリマーバッテリーの取扱上の注意
セル間の充電量のバランスを補正しながら充電することが重要である。バランスが著しく崩れたまま充電を行うとセル間の電圧差が生じ、セルによって過放電となる現象が起こり、急速に劣化が進む。そのため、セル間の充電量のバランスをとるバランスコネクタがついているタイプは、充電時にそのコネクタを充電器へ接続することが重要である。


